WMOは19日、去年1年間の世界の気象状況などについてまとめた報告書を公表しました。
それによりますと、去年1年間の世界の平均気温は、産業革命の前に比べておよそ1.45度上昇していることが分かり、過去170年間余りの観測史上、最も高くなったということです。
また、9割を超える海で「海洋熱波」と呼ばれる海水温の高い現象が観測され、各地で海の生態系やサンゴ礁に深刻な影響を与えたとしています。
さらに、北極や南極の海の氷の面積も小さくなり、特に南極では去年2月、人工衛星で観測するようになって以降、氷の面積が最も小さくなったということです。
各国はパリ協定に基づいて、世界の平均気温の上昇を産業革命前に比べて1.5度に抑えるよう努力することを目標に掲げていますが、報告書では、洪水や猛暑などの異常気象が各地に深刻な影響を与えた一方、目標を達成するための対策の資金が大幅に足りていないと指摘しています。
WMOのサウロ事務局長は「一時的ではあるが1.5度の気温上昇に、これほど近づいたことはない。気候危機は人類の決定的な課題だ」とコメントし、対策の強化を訴えています。
去年1年間の世界の平均気温「観測史上最高に」世界気象機関
時間: 20/03/2024 ソース: 匿名 数字をクリック: 1061
推奨
- 山東任城:運河夜間スクール 若者の潮流ナイトライフ
- 国交省 トヨタ本社に立ち入り検査 車の性能試験で不正
- 「サイボーグ009」サンドアート 連載開始60周年記念 宮城 石巻
- 環境省 水俣病めぐり 水銀による健康影響の試験的調査を検討
- 小林製薬「紅麹」問題 大阪弁護士会が電話相談 被害実態把握へ
- 東京 八王子 スーパー3人殺害事件から29年 情報提供を呼びかけ
- LINEヤフー情報漏えい問題 総務省 経営体制に踏み込む行政指導
- ビッグモーターで違法残業か 会社と工場長を書類送検
- 新型コロナ 治療薬など支援策 終了へ どう変わる?【詳しく】
- 書面に“事件隠蔽は鹿児島県警元刑事部長の指示”も本人は否定